ゼミの主な研究テーマ

観光現象の地域的展開(観光地理学研究)

  • 観光とは、観光者、観光地、観光関連産業などの相互作用によって成立する現象です。地域と観光との結びつき方を理解することは、観光地マネジメントの方針や将来の地域像を検討する上でも重要です。観光地理学で扱う以下に示す視点から、日本や世界の様々な観光地の動態について研究します。
  • 1)観光地の発展・衰退のメカニズム 、2)観光資源や観光産業の立地や分布、3)観光開発と地域社会へのインパクト、4)観光者の回遊・周遊行動とその規定要因、5)観光ネットワークの拡大と観光圏の形成

持続的な観光地のマネジメントに関する研究

  • 地域の観光的魅力の向上持続的な観光の実現には、地域特性にあった適切な観光地マネジメントを戦略的に実施していく必要があります。特に、地域が独自性をもった観光地として顕在化するために必要な観光資源について 、その調査や評価、発掘や活用、保護や適正利用に関する研究を行います。特に、以下のような課題について取り組みます。
  • 1)地域のインバウンド対応、2)地域・資源の評価分析、3)資源活用による価値創造、4)観光公害と適正利用、5)災害リスクと危機管理

先端科学ツールによる政策・計画・ビジネス支援

  • 21世紀の最先端科学技術の1つといわれる地理空間情報技術(ジオテクノロジー)の観光分野への応用を研究しています。観光に関する行動、施設、産業、経済、環境などの空間データ(地域統計、位置情報ビッグデータ、GPS、衛星画像など)を地理情報システムによって取得・加工・視覚化することによって、様々な空間スケールでの観光政策・計画・ビジネスを支援していきます。
  • 1)観光施設の立地評価やエリアマーケティング、2)位置情報ビッグデータによる観光動態分析、3)マルチスケールでの地域産業構造の分析

レジャー市場・産業

  • 余暇に対する価値観の変化や余暇時間の増大によって、国民の余暇の需要は量的な拡大と質的な多様化をみせています。旅行、グルメ、スポーツ、コンサートなど、身近にある様々な余暇を対象に、これからの市場や産業の持続や発展に向けた調査研究を行なっていきます。特に以下のテーマについて重点的に扱う予定です。
  • 1)ライフステージや世代にみる余暇市場特性、2)余暇産業の地域的な展開、3)若者からみる未来の余暇、4)最新技術など新しい時代の余暇