観光DX研究室としての新たな挑戦
東洋大学国際観光学部のSUGI-Labでは、観光分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の研究を今後の主要な方向性として位置づけました。これまでメインとしていたGIS(地理情報システム)や人流データ分析に関する研究に加えて、AI(人工知能)、XR(拡張現実・仮想現実)、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)などのデジタル技術を積極的に取り入れていきます。
観光DXの推進は、観光地の情報発信、新しい魅力の創出や体験価値の向上、実務の効率化や生産性向上を実現させるための重要な手段です。例えば、AIを用いた観光客の行動予測やパーソナライズドガイドサービスの開発、XR技術を活用したバーチャルツアーの実施、SNSを通じた観光地のプロモーション戦略の強化など、現在でも多様な取り組みがなされています。例えば、東京都のお台場(DIC協議会)は、そのような先進的な取り組みを実証する拠点となっています。
SUGI-Labは、これらのデジタル技術を活用し、観光地の課題解決や新たな観光価値の創造に貢献する研究を進めていきます。2024年度は、新たに「生成AI」と「XR」を使った研究が開始となりました。活用法を検討するだけに留まらず、専用ツールを活用したコンテンツ制作や本格的なプロダクトの開発を進めています。また、獲得したノウハウを地域での実践に活かしていきます。このような観光DXの実践的な研究活動を通じて、地域社会と観光産業の持続的な発展を支援し、より豊かな観光体験の実現を目指します。
今後のSUGI-Labの取り組みにご期待ください!